
独立して仕事をしたいと思った場合に、選択肢はいくつかあります。
フリーランスや個人事業主、自営業といったものがあるのですが、その違いをご存じでしょうか?
この3つには、どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれの特徴と違いについて、解説します。
そもそも、個人事業主というのはどのような立場の人を言うのでしょうか?
個人事業主とは、会社のような法人の対になるもので、法人を設立して事業を営むのに対して個人のまま事業を営む人のことを言います。
事業を営むということは、事業所得を得ているということです。
ただし、サラリーマンのまま事業も営み、それによって収入を得た場合は事業所得として認められます。
その場合、副業ではなくサラリーマンと兼業での個人事業主として扱われます。
事業所得として認められる判断基準としては、まず継続して安定した収入があるか、それに多くの時間を費やしているか、事務所などを構えているか、営利目的で行っているかどうかといった点があります。
また、個人事業主は、その名前から、個人でしか事業ができないと思われがちです。
しかし、実際には雇用することも可能です。
法人であるかどうかの違いがあるだけで、必ずしも1人で事業を行う必要はないのです。
また、開業届を出しているかで個人事業主かどうかが決まるわけではありません。
たとえ出していなくても、事業によって収入を得た場合は事業所得として申告する必要があり、それが290万円を超えた場合には税金を納める義務も生じます。
フリーランスや自営業は、個人事業主と混同されることがよくあります。
しかし、実際には全く別のものなのです。
これらは、どう違うのでしょうか?
まず、フリーランスとの違いについて解説します。
フリーランスというのは、働き方のスタイルです。
特定の企業に専従しない独立した形態であり、スキルや知識を提供することで対価を得るという働き方をフリーランスといいます。
企業に所属して働くのですが、それは会社員のような雇用契約ではなく、1つの仕事に対して契約を結んで働くことになります。
そして、その仕事が終われば再び別の仕事について契約を結ぶか、もしくは別の企業で働くことになるでしょう。
組織に依存しないで、自由な働き方をするのがこのスタイルの特徴です。
場合によっては企業内で場所を与えられ、そこで働くことになるでしょう。
しかし、通常の場合は働く場所も自由で、地方にいながら東京都内の会社の案件を受けることなどもあります。
個人事業主の中には、フリーランスのような働き方をしている人います。
しかし、必ずしもイコールというわけではありません。
例えば、飲食店などを経営する、独立した事業を営んでいる個人事業主もいるのです。
では、自営業というのは何なのでしょうか?
これは、名前の通り自分で事業を営んでいる人のことを言います。
そのため、幅広いものが含まれています。
例えば、個人事業主は自分で事業を営んでいるので、当然自営業です。
しかし、自分で法人を設立して会社を営んでいる人も、やはり自営業と言えるのです。
フリーランスでも、仕事を事業としていれば自営業です。
会社員などは、自分で事業を営んでいるわけではないので、通常は自営業に含まれません。
しかし、副業が事業と認められるレベルであれば、やはり自営業となります。
特定の定義があるわけではないのですが、おおむねこのように考えられています。
個人事業主は、しばしばフリーランスや自営業と混同されることがあります。
しかし、それは決して間違いではなく、自営業には個人事業主が間違いなく含まれています。
また、フリーランスとして働く個人事業主もいるのです。
とはいえ、すべてイコールというわけではなく、一部が重なり合っています。
そのため、混同しないように注意しましょう。
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